【YES≠はい、NO≠いいえ】否定疑問文の返答のややこしさはYES/NOの訳し方に原因あり
トロント滞在中のKaiです
語学学校に通ってからあっという間に2か月が経過し残り1か月で卒業です。そして英語を話すことに抵抗がなくなってきたところなのですが、今回は外国人と会話しててよく起きる英語のミスとその原因について書きたいと思います。
それは否定疑問文の答え方です
否定疑問文とは
否定疑問文とは、
Aren't you Japanese? (君は日本人じゃないの?)
Don't you like apple? (君はリンゴが好きじゃないの?)
というような否定語を伴う疑問文です。
英語の否定疑問文は日本語と同じで
①ただ単に否定を伴う質問
②反語として質問 の2種類あります。
①ただ単に否定を伴う質問
これは話し手が相手の答えが否定だと思っているときに使われます
例:食事中相手が人参を残しているとき
話し手は相手が人参が嫌いなのだろうと思っているときは
”Don't you like carrots?” (人参好きじゃないの?)
と否定疑問文を使います。
この場合話し手は相手が「うん、実は人参嫌いなんだ」と答えが返ってくることを予想しています。
ちなみに
相手が人参を好きかも嫌いかもわからないときは
”Do you like carrots?” (人参好き?)
→答えが予想できない(YES:NO=5:5)
人参をたくさん食べてて、
相手が人参が好きなのだろうと確信しているときは
"You like carrots, don't you?" (人参が好きなんだね、違う?)
"You like carrots, right?" (人参が好きなんだね、あってるでしょ?)
→相手の答えが「うん、大好き」であることを予想している
②反語として質問
次に反語として利用する場合です。本来の意味とは反対の意味を含ませる表現法で、日本語でもよく使われています。
例:相手に賛同を求めるとき
I think this carrot is fresh. Don't you think so? (私はこの人参は新鮮だと思う。そう思わない?→もちろんそう思うよね?)
Isn't this carrot fresh? (この人参新鮮じゃない?→新鮮だよね?)
日本語でも「やばくない?(いや、やばくないわけがない)」みたいによく反語表現使われますが、同じく英語でもよく使われています。
①ただ単に否定を伴う質問 ②反語として質問
この2つの違いを時と場合によって読み取らないといけません。
否定疑問文の答え方。YES/NOが逆になる
否定疑問文の答え方、日本人の僕にとって非常にややこしい。
今からみなさんに否定疑問文で質問します、「はい」か「いいえ」で答えてください。
「あなたは人参が好きじゃないですか?」
みなさんどちらですか?
きっとこう答えるんじゃないかと思います。
好きな場合「いいえ、私は人参が好きです」
好きじゃない場合「はい、私は人参が好きじゃないです」
でも英語は違う。
Don't you like carrots? (あなたは人参が好きじゃないですか?)
好きな場合 "YES, I like them."
好きじゃない場合 "NO, I don't like them"
日本語に慣れてる人からするとこの英語の答え方って違和感ありますよね。
好きな場合 ”YES, I like them.”
これ日本語だったら「ううん(いいえ)、好きだよ」になる
なんでYESとNOが反対になるの?!?!って最初は思いました
今は文法を理解しているから何故だかわかるのですが、普段の会話の中で否定疑問文を使われると未だに間違えてしまいます…。"Yes! ...no, no! it's NO! "みたいな笑
YES≠はい/NO≠いいえ。日本語の訳し方が問題
この原因は、YES & NOの日本語訳に原因があると思います
YES=はい NO=いいえ ですよね。
でもこの考え方が否定疑問文を混乱させてるんだと思います。
でも、こう思った方がいい。
YES ≠はい、NO≠いいえ
YESは「はい」でもなく、NOは「いいえ」でもない。
「は?YESは "はい" だろうが」ってなりますよね。
厳密には ”はい” でもあっています。
が、しかし、「はい」と「いいえ」だけで認識してしまうと、僕のように否定疑問文でなんだこれとなってしまいます。
だからYESとNOをこう捉えたほうがいいと思います。
YES=自分の言葉がポジティブ(肯定)
NO=自分の言葉がネガティブ(否定)
英語では否定疑問文に答えるとき自分の答えに対して肯定か否定かで ”YES” or ”NO” を使います
しかし、日本語ではYESが「はい」 NOが「いいえ」と訳されているため相手の質問の返答だと勘違いしてYESとNOを使ってしまうのです。
わかりやすくいうと、普通の疑問文では
Do you like carrots?
→YES, I like them. (はい、好きです)
→NO, I don't like them.(いいえ、好きじゃないです)
本来このYESとNOは自分の答えに対するものなのですが、「はい」と「いいえ」で訳されているせいで、日本語の答え方のようにこのYESとNOを質問の返答と勘違いしている
んじゃないかなと思います。
それでも僕は間違える
なんでこんなに否定疑問文はややこしいんだと思い、勉強して文法も理解しているのに、未だに間違えてしまいます。頭の中でYESは「はい」、NOは「いいえ」になっちゃってる…。
一番思い出に残ってる恥ずかしかったエピソードは、空港でのチェックインの時に英語で「危険物等の持ち込みはされてませんか?」と確認されたときに「YES!(はい)」と答えてしまい、周りから「え?!」と驚かれたときです。NOと答えるところなのに…笑
また友だちと会話しているときもYESとNOの間違いに気づかず、「そう…結局それはどっちなんだい?」と聞き返されたり、「つまりこっちであってる?」って確認されたりします。
あと、YESと言ったあとすぐに間違えに気づいて「あ、NOだよ〜!」みたいな。
これが自然に答えられるようになったら英語上達した~~!って感じるようになるんだろうな…。
本当にややこしい否定疑問文…
Don't you think so, too? (そう思わない?)