【痒み止め紹介】トロントアイランドの虫刺されに注意!
こんにちは、Kaiです。久しぶりの更新です。
トロントでも夏が始まりつつありますね。
そんなトロントの楽しい夏に、僕は苦しい体験をしました・・・(昨年の出来事です)
それは、虫刺され
トロントアイランドにあるビーチで遊んでいたのですが、足にめちゃくちゃ大量の虫刺されが・・・
自然豊かなトロントアイランドでは、虫がたくさんいます。自分が何の虫に刺されたかはわからないけど、とにかく痒い痒すぎて夜中に多々起き、本当にしんどい思いをしました。
そこで、
今痒みに苦しんでいるあなたに、僕がおすすめする痒み止め商品を紹介します。
1つ目の商品はこちら
SHOPPERSで買いました。アロエが含まれていて日焼けをした肌に効果があり、肌を冷やしてくれます。確かに塗るとスーッとした冷たい感じになり、痒みも一瞬おさまるのですが、そんなに効果はありませんでした。
2つ目はこちら
こちらも同じくSHOPPERSで購入しました。一時的に痒みを和らげてくれる効果があるみたいなのですが、長続きはせず、やはり夜中に目が覚めてしまいました。
そして3つ目がこちら
痒み苦しんでいる人は、こちらを買ってください。
SHOPPERSに売っていると思います。
見た目が医薬品ぽくなかったので、店で見たときはスルーしたのですが、早く買っておけばよかった・・・。
僕はカナダの友人からもらいました。痒みに苦しんでいることを話すとこれを持ってきてくれたのですが、めちゃくちゃ効きます。
塗るとすぐにその部位がキーンとし始め、日本のムヒを塗っているような感覚になります。痒い部分に効いている感じがすぐにわかり、長続きもするので夜も寝られます。
海外の虫って日本より強そうだし、虫刺されも日本の蚊と比べて尋常じゃないほど痒いです。僕は足を掻きむしりまくっていました。本当に痒いですよね。掻きむしって傷跡が残らないためにも、すぐに薬を塗ってくださいね!
楽しいトロントの夏を〜
カナダワーホリ後のTOEIC結果が返ってきた
こんにちは、Kaiです
9月にワーホリが終わり、日本の大学に復学してからバタバタと忙しい日々を送っており更新できていませんでした(サボっていた)
さて、今回はワーホリ後に初めてTOEICを受けてきたので、ワーホリ前と後で比較してみようかなと思います。
恥ずかしながら、ワーホリ前のTOEICの点数はすごく低かったです。
ワーホリ前の点数はこちら。
外国語学部に所属しているのにこの点数…?ってくらい。下手したら学科の中で一番低かったかもしれません。
「時間が足りない」
読解力が遅すぎる。最後の大問2つくらい全く触れられませんでした。
そんな僕が、この点数を抱えてカナダへ飛び立ち、1年間英語を使ってきました。
そして、先月11月に受けてきたTOEICがこちらです。
おおおおお。僕が想像していたよりも高いスコアを取ることができました!
特にリスニングがめちゃくちゃ取れたので、やっぱり1年間海外にいたら英語の耳がよくなるんだなーと実感。
でも、リーディングは意外でした。カナダにいる間はスピーキングばかりしていてあまりリーディングの勉強をしていなかったので…。スピーキングを鍛えたら、自然とリーディングもアップするのかもしれません。
カナダワーホリ前に作った目標ではTOEIC850点を取ることが目標でした。10点足りなかったけど、840点でも十分嬉しい結果でした!笑
ワーホリ行く前に、いろんな記事を見ました。
「ワーホリで海外へ行っても英語力は上がらない」
そんな言葉をよく見かけました。でもそれって人によるだろうし、ワーホリ中に英語をたくさん勉強して、話して、努力をすれば、絶対身につくと思います。
もちろんTOEICの点数が高いからって話せるわけではありません。でもこうやってスコアとして英語力がわかるのは嬉しいなと思いました。
カナダでまさかのCMデビュー
こんにちはKaiです。
すごく更新が遅れてしまったのですが、実はまさかの、、、
カナダでCMデビューしました。笑
きっかけはカナディアンの友だちからの紹介だったのですが、彼から「Hey Kai! 俺の友だちが制作会社で働いてるんだけど至急で日本人の役者を2人探してるんだ。興味ない!?」と連絡が来ました。
役者…!?
役者経験なんて全くないけど、カナダでCM出演とか楽しそう…なんて思っちゃって、「え、でたい!!笑」って即答しちゃいました。CMに出られるなんて日本でも滅多にない機会なのに、それこそカナダで遭遇するなんて思ってもなかったんですけど、これもまたいい思い出になるのかなと思い挑戦することにしました。
話を聞いてみると、日本のケーキの宣伝で、どうやら日本人を主演にしたいそう。
男女1人ずつ探していたみたいなので、仲良しな職場仲間の Sayaka ちゃんを誘ったところ、彼女も楽しそう!とノリノリで参加することに。ノリよしSayakaちゃん。それと彼女がもうすぐ日本へ帰ってしまう時期だったので、二人の思い出作りにぴったりだなって。笑
そしてもちろん即決定というわけでもなく、オーディションを受けることになったのですが、海外で、英語で、役者のオーディション
レベル高くないですか…?笑
演技力が~じゃなくて、そもそも言語問題ですよ。
そんな不安があったのですが、まぁ楽しもう!って気持ちで挑戦しました。
そしてオーディションの日なのですが、
なんと渋滞のせいで40分も遅刻…確実に落ちたと思いました。
でも優しいカナダ人…「ここらへんほんと混むんだよね~」って感じですごく親切にしてくれました。
それからオーディションが始まって、なぜCMに出演したいのか、経験はあるのか等色々質問をされた後、CM内容について話を聞き、どんな役を演じるのか教えてもらったのですが、男の子がケーキ屋さんで出会った女の子に一目ぼれをし、ケーキが二人を結んでいくという感じのストーリーでした。
早速オーディションが始まり、ど素人の僕とSayakaちゃんが役を演じるわけですが、幸いにも日本商品のCMだから、言語は英語じゃなくて日本語でした。良かったーー。
でも演技がめちゃくちゃ難しい。本気で俳優さんってすごいなぁと思いました。表情とか体の動きとかすべて演じないといけないんですよ。
そしてオーディション終わった後の帰り道、Sayakaちゃんが僕の下手な演技を思い出して大爆笑してて、僕も大爆笑。「演技下手すぎたし確実に落ちるだろうけどオーディション楽しかったからいい思い出だね~~」なんて話してました。
数日後、なんと制作会社さんから連絡が…
「主演は残念ながら落ちちゃったけど、君たちの熱意に感動したよ。ストーリーの中に主演の友だち役とかも登場するから、その枠でぜひお願いしたいんだけどどう?」と。
受かると思ってなかったからまさかの連絡にびっくりしました。
もちろんサブ役としてでもお願いしますとすぐ連絡し、いよいよ撮影日に…
撮影場所は3か所あったのですが、僕が登場するシーンはレストランでの場面でした。
そこでオーディションを勝ち抜いた主演2人に会ったのですが、会うまでは日本人と思っていたけど、まさかのこちら育ちのカナディアンでした。どちらともバックグラウンドがアジアなのですが、日本ではなさそう。
やっぱりこちらに住んでいる人からしたら、アジア人はみんな同じなのでしょうか。
二人とも片言で日本語の演技をしてるのが日本人の僕からみると可愛くて、日本人以外は誰も片言なんて思わないから言語レベルは演技に関係ないって感じでした。
そして友だちと食事を交わすシーンなのでテーブルにたくさんの料理が並んでるのですが、全部無料で食べ放題。俳優って素晴らしいなと思いました。会社が全部出してくれるんですもんね…。お寿司美味しかったなぁ
決め顔Sayakaちゃん
あと途中カットが入って照明をいじったり、お化粧直しをしたり、本当にテレビの中の世界で感動しました。僕も少しほっぺたにファンデーション?をポンポンとされました笑
監督さんも演技いいね~って褒めてくれるし、本当に貴重な体験だなって思いました。
これが実際僕が出演したCMです。
地味に演技あるし映ってる…ww
とても貴重なカナダでのいい思い出になりました
アリガト!!の曲が耳に残るCMですね。
あ、あとここのチーズケーキめっちゃ美味しかったです!!トロントに住んでる方は食べてみてください~。
チーズガーデン トロント
トロント最大の魅力「多様性」って一体何?多様性の街と言われる理由
こんにちは、トロントワーホリ中のKaiです。
カナダ・トロントは多様性の町として知られていますが、みなさん多様性について考えたことありますか?
ご存知の方もいるかと思いますが、カナダは移民の国。特にカナダ最大の街トロントは、ありとあらゆる国籍や人種、ジェンダーが集まったスモールワールドなんです。
なぜトロントは多様性の街と呼ばれているのでしょうか。
移民の割合
トロントが多様性の街と呼ばれる理由の一つに、「移民の割合」があります。
(各州における移民の割合 2016年 カナダ政策局)
こちらの統計によると、トロント・オンタリオ州に住む29.1%が移民だそうです。10人中3人が移民って、すごく高い割合ですよね。
さらに、移民申請をしている段階の方々、留学生、そしてワーホリの方などを含めると50%にも上るそうです。
また、地域別に見てみると、
ジャマイカ、ガイアナを筆頭にアメリカ大陸から約21万人、
イタリア、イギリスを筆頭にヨーロッパから約30万人、
エチオピア、ソマリアを筆頭にアフリカから約8万人、
中国、フィリピン、インドを筆頭にアジアから約67万人、
トロントは本当に世界中の地域の移民が住んでるんですね。
詳しいデータはこちら
多国籍、多彩な街
そんな世界中の地域の人々が住んでいる多国籍なトロントには、様々な街があります。
これはほんの一例ですが、
1.コリアン・タウン
2.リトル・イタリー
3.グリーク・タウン
4.チャイナ・タウン
他にも、キャベッジ・タウン、ブラジリアン・タウン、アラビック・タウンなど、たくさんあります。
チャイニーズ・タウンには中国人ばかりいるし、フィンチ駅周辺のコリアンタウンには日本人や韓国人がたくさん住んでて、お店の看板も韓国語表記なんです。
それぞれの街によって住んでいる人が違うし、街の雰囲気もバラバラで面白いですよね!
LGBTQ先進国
多国籍、多文化なトロントには、まだまだ多様性と呼ばれる理由があります。それはLGBTQにも寛容なところです。
これは僕がトロントに来て一番びっくりしたことなのですが、ダウンタウンを歩いていると同性カップルが手を繋いで歩いている姿をよく見かけます。僕自身ゲイであるため、その光景を見たときはびっくりしました。日本では堂々と手繋いで歩く同性カップルはあまり見かけないから…。
実はカナダは、2005年に全州で同性婚を合法化しており、LGBTQ先進国なんです。同性カップルが結婚して子育てができる国なんですよー!
トロントに住んでいる皆さん、スターバックス等の店前の扉に、小さなレインボーの印を見たことありませんか?レインボーはLGBTQの象徴であり、あれはLGBTQのスタッフが働いていたり、LGBTQでも誰でも歓迎しますという意味だそうです。家の玄関にレインボーフラッグを掲げている人たちもいます。
また、Wellseley駅周辺のChurch streetはゲイタウンとして賑わっており、ゲイクラブやバーがたくさんあります。
そして、6月には世界最大とも呼ばれているLGBTの祭典トロントプライドパレードが開催されており、毎年この季節になると街が盛り上がるそうです。また、トロントで一番大きなお祭りがこのプライドパレードなのだそうです。
トロント最大のイベントがこのお祭りで、LGBTQの方だけでなくトロントに住む人々全員が楽しんでいるのが、すごく素敵ですよね。
僕も参加してきましたがとても楽しかったです!
多様性の街トロント
国籍、言語、宗教、ジェンダー等、ありとあらゆる世界中の文化が混じり合ったトロントが、多様性の街と呼ばれる理由はわかりましたでしょうか。
それぞれ違う個性を持っているのに、みんなで一つの街を作り上げています。
「みんな違ってみんな良い」
その中で僕自身も自分らしく生きていけることに幸せを感じています。実は僕は日本では仲良しな友達以外にはゲイだということを隠して過ごしていました。でも、トロントに来てから僕も「自分らしく生きたい」と考えるようになり、ゲイであることを隠さずに過ごすことにしました。そうしたら、なんて言うんだろう…楽になった。わざわざ嘘ついて好きな女の子のタイプとか話す必要ないし、トロントに住んでいる人にゲイだと話しても何も驚かれない。だからトロントは自分を成長させてくれた街でもあります。
グローバル化が進む中で、異文化理解や多様性という言葉が叫ばれていますが、トロントはまさに現代が作り上げた人種や宗教、ジェンダー等の混合都市。
自分らしく生きていける場所だと思います。
英語を勉強したいだけじゃなく、異文化を学び理解し、世界中の人々と出会いたい人は、トロントへ来ることをオススメします!
では!
トロント生活残り2か月を切って思うこと
久しぶりのブログ投稿になりますKaiです。
ブログに書きたいことがいっぱいあるのに仕事やプライベートを言い訳にして全然書けていませんでした…。
長い長い冬も終わって現在トロントは夏!
トロントの夏は本当に最高です。パティオでお酒を飲んだり、21時以降でもまだ外が明かるかったり、そして短パン半袖で外出できたり。
日本の夏は蒸し暑いけど、こちらの夏は過ごしやすい!日陰に入ればそよ風が気持ちよくて…
そんな楽しい夏を過ごしているうちに、トロントワーホリ生活も残り2か月を切ってしまいました。9月の初旬に日本へ帰国します。
帰りたいけど、帰りたくない。
って気持ちです。
めちゃくちゃ日本の家族や友達に会いたいし、日本の美味しいご飯も食べたい。だけど、それ以上にトロントに残っていたい気持ちがあります。
たった10か月しか住んでないけど、僕はこの街が大好き。
冬は死ぬほど寒いし、電車もすぐ止まるし、治安悪いなって思うこともあるけど、それ以上にやっぱり、たくさんの文化が入り混じっていろんな人が暮らしているトロントが大好き。
トロントでたくさんの人と出会ってきて、自分の考え方が広がって、自分自身が成長している感じがします。
日本にいる家族や友だちも恋しいけど、今はトロントでもっと頑張っていたいなって思います。まぁ、残りのビザが2か月もないから帰るしかないんですけどね笑
でも、絶対に戻ってきます。計画中です。
トロントの某お抹茶屋さんで働き始める
こんばんは、トロントワーホリ中のKaiです。
1月からようやく仕事を始めしばらくブログをかけていませんでした…。でもブログを更新していなくても、毎日アクセス数が30~50件ほどあるんですよ。(僕にとっては多い)
なんでだろう~と思い調べてみたら、どうやら昨年12月に書いた映画「ある少年の告白」についてのブログを読まれてる方が多いみたいです。まだ日本公開されていないし、日本語でのレビューや情報が少ないからなのかなーと思ってます。たくさんの方々に読まれるのは嬉しいものです。
さて今回は1月に起きた僕のお話を書きたいと思います。
12月に語学学校が終わり、レジュメ配りやe-Mapleなどで仕事を探しを始め、
日本のお抹茶屋さんで働くことが決まりました。
外国人マネージャーとの人生初の英語面接だったのでめちゃくちゃ緊張しました。面接前に自己紹介と志望理由だけはすらすら話せるようにある程度準備をしたおかげで、面接中もなんとか僕の意思を伝えることができました。
そして8人の候補者の中から嬉しいことに1人僕が採用され、晴れて憧れのワーホリ開始だ~と意気軒昂としていました。
とはいっても、スタッフは全員日本人。そして僕以外全員女性。
海外にいるのに日本人環境なんです。
僕が思い描いていた外国人と一緒に働くという理想の環境ではありません。でもとりあえず稼がないといけないし、お客さんとの会話はもちろん英語なので、最初の段階としてはいいのかなと思うことにしました。
スタッフが全員女性で一人男の僕が働いているのはなんだか気まずいなと思っていたのですが、みんなめちゃくちゃ良い人なんです。それに休憩中は好きなもの飲んでいいし、たまに余り物のスイーツも食べられます。最高。
そしてなんといっても、お客さんも日本好きな方が多くてすごく親切。日本語勉強中の外国人の方だったり、お抹茶大好きな方だったり。働いてて楽しい!
全体としては、アジア系の女性カスタマーが多い気がします。やっぱり抹茶の味ってアジア人の舌に合うのかなーって思います。
しかし、女性スタッフが多いからなのか、アジア系のお店だからなのか、怪しい客も来るときがあるそうです。この間は、レジのそばにあるチップ箱が盗まれたそうです。しかもそれが初めてじゃなく、これまでも何度かあったそうな。対策しろよって感じですが…。あと偽札を使われそうになったこともあるみたいです。
仕事自体はすごく楽しいし、スタッフもお客様もみんな素敵な方ばかりなのですが、やっぱり気にしてしまうのが日本語環境。せっかく海外にいるんだから外国人と働いていろいろな体験したいなー。
ゲイ映画「ある少年の告白(Boy Erased)」を一足先にトロントで見てきた。ネタバレなしのレビュー
こんにちはトロント滞在中のKaiです。
Boy Erased(邦題:ある少年の告白)の日本公開が決まりました。2019年4月に公開されるみたいです。
最近日本でも同性愛を題材にした映画がよく上映されていて、それだけ同性愛が社会に認められ始めているのかなと思うと嬉しく思います。
僕は一足先にトロントの映画館でゲイのお友達と一緒に観てきました。
この映画を観て、僕は主人公と同じゲイとしてすごく胸が痛かったです。でも観て良かったと思える作品でした。ネタバレなしで、自分のゲイとしての経験とともに紹介したいと思います。
あらすじと予告編
アメリカの田舎町。牧師の父と母のひとり息子として、何不自由なく育った大学生のジャレッド。彼はある時、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気付く。
しかし、ジャレッドの告白を受け止めきれない両親は、同性愛を“治す”という転向療法への参加を勧めるのだった。そこで彼が目にしたプログラム内容は、“口外禁止”とされるほど驚くべきもの。
自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ある行動を起こすが――。
人は、なぜ愛する家族にすら変わることを望んでしまうのか。怒り、悲しみ、絶望が入り混じる中、その先に一筋の眩い希望をもたらす魂の告白。胸を打つ人間ドラマが繰り広げられる。 (映画サイトより引用)
予告編だけで胸がモヤモヤしますね…なんとも言えない感情。悲しい話だけど、とても感動します。
事実を元に作られた映画
この映画はガラルド・コンリーさんという同性愛者の方が実際に体験した物語だそうです。イケメン…笑
同性愛やLGBTQが理解され始めた現代に生まれた僕(21歳)にとって、この映画は(こんな施設や教育が本当にあったんだ…)とすごくショックを受けるものでした。一部の国では同性愛者が結婚できたり子育てができる時代の中で、今となっては信じられないお話ですよね。
しかし、残念なことに現代でもアメリカでは同性愛を治す矯正施設があり、そこに通っている方がいるみたいです。同性愛って治せるものじゃないのにな…
そんなガラルドさんはこの衝撃的な過去とともに、現在LGBTQをサポートする仕事をしているそうです。同じような辛い経験をしたマイノリティの方を助けているみたいです、よかった、、
この映画は決して明るい話ではありませんが、性的マイノリティが認められ始めた現代に生きる僕たちが観るべき作品で、こういう事実があったことは忘れてはいけないと思います。
3つの視点
また、自身のアイデンティティに悩む主人公や施設の若者、彼らの家族、同性愛は病気だと思っている施設の職員、それぞれの視点で考えさせられる作品だと思います
ゲイの主人公の視点
僕は主人公と同じ同性愛者として、ついつい感情移入をしてしまいました。
家族にカミングアウトをする勇気、転向療法を勧められたときの気持ち、両親のためにヘテロセクシャルに戻りたい気持ち等、主人公の辛い思いがとても伝わってきました。
彼は施設で行われていることは間違っていると理解しているものの、自分のため、そして家族のためと堪えながらセラピーを受けています。しかしある時、彼はある行動を起こします。
小学高学年のときに僕は男の人が好きかもしれないと気づき始め、(周りの友だちは女の子が好きなのに僕だけ違う…)と自分のアイデンティティについて悩んだことがありました。だから主人公のアイデンティティについて悩む姿は、昔の自分を見ているようですごく共感したし、両親を傷つけたくない気持ちもわかりました。でも、施設でもがいている主人公をみて「そんなところにいる必要ないのに…」と言いたくなるような気持ちになり、胸が苦しくなりました。
また、作中には、予告編でもチラッと見られますが主人公のフィアンセが登場します。しかし2人は体の関係をもったことがなく、彼女はこの関係に不安を感じており、彼のことを心配しています。
僕もゲイだと自覚し始めた中学生のとき、周りにバレるのが怖かったし、女の子を好きになるのが「普通」だと思い、彼女を作ったことがあります。しかし、彼女のことは好きでしたが、性的な目で見たことはありませんでした。今となってはひどいことをしたなと思っています。
だから主人公が彼女のことは好きだけど性的対象としては見られないという気持ちはわかるし、同時に、彼女が傷ついているのを見て悲しくなりました。
両親の視点
どんな親でも子どもからカミングアウトをされたら最初は驚くだろうし、息子がゲイでよかったと喜ぶ親なんて少ないと思います。
しかし、親は親。どんな子どもだとしても愛していることには変わりがない。それが例え、息子がゲイだということを受け入れられず、転向療法に参加させようとしても。
それが正しいかは別として、愛しているからこそそういう決断をしたんですよね。
両親は息子のために矯正施設に通うことを勧めます。
映画の中で両親の心情も少しずつ変化していくのですがーー
僕が一番見ていて辛かったシーンは、息子にカミングアウトをされたときの両親の反応です。予告編でも見られると思うのですが、すごく衝撃を受けています。
僕はこのブログでゲイということを公言しているし、学校の子にもこのブログのことを教えているので気づいてる人はいると思いますが、家族にはまだカミングアウトをできていません…。
施設の職員の視点
映画の中でもちろん主人公や施設の若者、彼らの家族が苦しんでいるのを見ていて可哀想だったのですが、同時に施設の職員にも同じ気持ちを抱きました。
彼らは善意で同性愛を治そうとしていて、本当に治せるもの、病気だと思っています。
ただの差別じゃないんです。同性愛に対する嫌悪感ではなく、同性愛者を病人としてみています。そんな彼らを見て、彼らも同性愛は病気だと教えこまれて育ってきた時代の被害者なんじゃないかなと思いました。
ゲイであることに対して差別されるのも嫌だけど、病気として捉えられるのも辛いです。どちらも嫌なのは変わらないけど、全く意味が変わってきますよね。
ちなみにこの映画の監督であるジョエル・エドガードンさん自身が、転向療法施設のボス役を演じています。(上の写真の方)
邦題に対する違和感
原題である "Boy Erased" は直訳すると「消された少年」
この映画は、同性愛を治そうと転向療法に参加することになった男の子の話です。ゲイとして生きたいのにそれが許されず矯正されるお話なんです。だから "Boy Erased"、消された少年というタイトルなんだと思います。
しかし邦題では「ある少年の告白」となっています。邦題が元のタイトルとは違うことはよくあると思うのですが、この映画の場合イメージがガラッと変わってしまいませんか?
ある少年の告白って、なんかカミングアウトの物語みたい。
この映画は、主人公が同性愛者だとカミングアウトする物語ではありません。告白はするのですが、そこがメインではななく、転向療法へ参加し、主人公、家族、施設の若者達が葛藤を抱きながら成長していく物語なのです。
だから邦題をみたとき、2つの単語にこの映画の意味が含まれている”Boy Erased”とは違って、少し内容と邦題がズレていると思いました。
そもそも邦題って誰が決めるんでしょうかね
この映画を見て思ったこと
まず、この映画の内容が事実であることに驚きを隠せないし、今でもそんな施設があるのかと思うと悲しくなりました。決して明るい話ではありません。でも、主人公と同じゲイとして、この映画を観てよかったなって思います。
先程お話したように、僕はここでゲイであることを公言しているし、このブログのことは学校の友だちにも知らせているので、中には僕がゲイだと知らなかったけどこのブログで気づいた人もいると思います。しかし、まだ家族にはカミングアウトをできていません。いずれしたいと思っているのですが、理解されないのが怖いという気持ちよりも、親を傷つけたくないという気持ちが強くて、今の僕にはまだ告白はできません。
この映画の主人公も、自分のためではなく、家族のために転向療法を行くことを決めたんだと思います。
同性愛者の方はこの映画を見てほしいです。いや、ゲイの方だけじゃなく、ゲイやバイの友だちがいる人、自分のアイデンティティに悩んだことがある人、もしくはゲイの方と出会ったことがない人、全ての人に見てほしい映画です。
僕は見終わった後に、今の時代に生きていて良かったと思ったし、ゲイとして誇らしく生きたいと思いました。自分らしく生きられないなんて悲しいですもんね。
そして主人公が可愛いので見てほしいです。笑
Boy Erased / ある少年の告白